黄島点心『黄金』4月2日発送
- 物販商品(自宅から発送)発送予定日: 2025年4月2日ごろ¥ 1,520
黄島点心『黄金』 ついに出た!!! 奇想の漫画家黄島点心の傑作作品集!!!!! 「太古の手ぐすね」 「シュロを切り倒せ」 二作品を収録 解説付き 168ページ,A5判並製,帯付き 表紙:川勝徳重と、ある無名画家 1200円+消費税(120)+送料と梱包料(200)=1520円 編集者からのメッセージ ================================================ 日本の漫画の王道は何か?まぁ人それぞれ答えがあるのですが、私としましては明治期のポンチ本や1930年代に量産された赤本マンガがそうではないかと思うのです。要するにそれは荒唐無稽さとユーモアということになります。黄島点心作品はホラーと紹介されることが多く、実際そうなのですが、私はそのホラーの要素よりも荒唐無稽な想像力に惹かれるのです。その想像力は耐え難い現実を、空想によって転倒しようとする決死の試みと言えるかもしれません。 「太古の手ぐすね」がリイドカフェ(リイド社のweb漫画サイト)で公開されたときも、毎回興奮しながら読んでました。でもそれほど話題になってなかった。どうしてかな?と不思議だったのですが、もしかしたら黄島先生の企てがあまりよく理解されてなかったのではないかと思うのです。 「シュロを切り倒せ」は私がマガジンハウスという会社の編集者をしていたときにwebサイトSHUROに描いて頂いたものです。サイト名を知った黄島先生が一気呵成にかきあげて下さった短編です。これも面白いでしょう。主人公の女の子はまったく最悪な目にしかあってないので、幸福になってほしいですね。 マガジンハウス時代に長編漫画「マーマー・ブルブル」の連載も計画していたのですが、色々ありまして連載が出来なくなってしまいました。要するに私は黄島先生に対して不義理を働いたわけです。他にもう一つ大きな理由がありますがそれはさておき、これがきっかけで編集者を辞めました。今後しばらくは、自費以外で編集仕事はしないと思います。その後、中山望さん(リイド社、『すいかとかのたね』同人)が編集を引き継いで下さりました。トーチで現在連載中です。ありがとうございます。 本書『黄金』は、私が考える「黄島点心」という作家を本というオブジェクトにギュッとパッケージしたものになります。ですので私の評論に沿った装丁になっております。もちろん、それ以外の黄島作品の魅力はたくさんあるのですが、ここではある一つのサンプル、ある視点として、赤本マンガ・ライクな『黄金』を制作しました。黄島点心先生には色々とご迷惑おかけしました。 黄島ファンの方々。お待たせしました。新しい読者の方には、この本だけでなく商業単行本や、「マーマーブルブルプラネット」の連載をお読くださればこの上ない幸せでございます。 今後ともセミ書房の出版活動の応援をよろしくお願い申し上げます。 ================================================